ファクトフルネス ハンス・ロスリング
ファクトフルネス=事実に基づいて考えよう。
職場の先輩に貸して頂いた本。職場で本の話がらできるのは嬉しいので出来るだけ早く読んで共に語り合える仲を増やしていきたい。将来的には課題本なんかも決めて月一ぐらいで読書会なんかもしたい。
(抜粋)
・ほとんどの人が、世界は実際よりも怖く、暴力的で、残酷だと考えている。
→もちろん巻頭のチャート表を見れば日本は世界トップレベルで裕福で健康的なのは間違いないが、、、
第一章 分断本能
人は何事も二極化し過ぎる。金持ちと貧乏。幸せと不幸せ。極端ではない。まぁまぁ幸せなんて十二分にあり得る。大半の人は何処にいるか探す。
第二章 ネガティブ本能
・世界では「小さな進歩」が毎日繰り返し発生している。→日経平均などにも通じる。
・人はポジティブな面よりネガティブな面の方が敏感になる。
・悪いニュースの方が広がりやすい。例えば「溺れなかった男の子がニュースになるか?」良い変化が起きていたとしても目や耳には入ってきにくい。だが、正しい目で正しい統計を見れば良い変化がそこらじゅうに転がっている。
悪いニュースを見聞きした時は「同じくらい良い出来事がらあったとすれば、自分のもとに届くだろうか?」と考えてみる。
・「悪い」と「良くなっている」は両立する。現状と変化の方向を正しく理解する。
・ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい。
・悪いニュースが増えた理由は監視の目が増えたから。
第三章 直線本能
・グラフを見る時はその先のことを想像する。何もかも直線的にひたすら増え続けているわけではない。直線もいつかは曲がる。
第四章 恐怖本能
・恐ろしいものには自然と目がいってしまう。恐怖を抑えるには、リスクを正しく計算する。
・リスクを危険度と頻度で言い換えると質と量の掛け算で決まる。恐ろしさは関係ない。
第五章 過大視本能
・全体の数字でなく、一人当たり数字で統計を読み解く。
・量ではなく割合で考える。
・1年前と10年前ではどうだ?
・似たような規模の国や地域ではどうだ?
第六章 パターン化本能
・自分の見る世界が他人が見る同じ世界と思わない。
・強烈なイメージに注意する。それは例外かもしれない。
第七章 宿命本能
・ゆっくりでもいいので変わることが重要。
第八章 単純化本能
・ひとつの視点だけで世界を見ない。
・自分の考え方を検証する。自分と考えの違う人の意見も聞き、弱点も指摘してもらう。
第九章 犯人捜し本能
・何か悪い事が起きた時、単純明快な理由を探したくなる。
・特にガイジンにそれを擦りつける傾向にある。
・犯人ではなく原因を探そう。わざとしたものもそうでないもの(大抵はそうでないもの)でも、悪いことは起きる。誰かを責めても問題は解決しない。
第十一章 ファクトフルネスの実践
・正しい知識と数字を得たのならあとは勇気をもって行動する。
(最後に)
・ある事実に出会した時に自分はその事実だけどどう反応するか。様々な人間の本能を掻い潜り正しく情報を処理して行動に移していく。
・自分は自分を信頼していいのか?本能に支配されていないか?を問い続ける。