Runningと読書の備忘ログ

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新城ダブル~レース編①~

7時スタート!起きて、準備して、スタートする。という流れが日常に近い時間に行われるのもこのレースの好きなポイント。今年も前年優勝者の阪田さんが独り飛び出す。「自分は無理しない」とマイペースを守ったが来年はファンサービス(僕のファンは居ないが)のために応援の方が多い400mぐらいは付いていこうと思う。

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最初の林道を10番手くらいで入り、「ダブル初めてだけど飛ばしすぎ?」とも思ったけどいつも通り本能の赴くままに走った。最初、松阪の練習パートナーの磯貝さんと同じペースで走っていたがだんだんと苦しくなり、先に行ってもらった。「やっぱり磯貝さん強くなったなー。今日は遂にレースで負けるのかー」と思いながら先が長いのでマイペースで進む。そっからは昨年6位の柴本さんと進み、ここでも「昨年6位の方と一緒って飛ばしすぎではないか?」と新城ダブルに相当ビビりながらも仲良く喋ってくれる柴本さんと、レースのバチバチ感が全くないまましばらく一緒に進む。それでも柴本さんに付いていくのが自分のペースに合わなくなりこっからは単独走に、各エイドで丁寧に水分を補給していきできるだけ身軽に進む。亀石のエイドを過ぎて登っていくと「モリモト君ガンバ~!!」と言う声援が聞こえた。伊賀の山本さんだ!憧れの選手の1人で今回は怪我で欠場だったが前回5位入賞のスーパースターであり、今回もレース前に色々とアドバイスをくれた優しい選手でもある。その山本さんの応援である。「ええペースで来とる!このまま後半に挽回できる!!」とこれまた僕が入賞を狙っているかのようなアドバイスにこの時は「やっぱりオーバーペースか?全然元気だけどもっと抑えるべきなのか?」とちょっと心配になった。ここで山本さんに会えたことが嬉しすぎて手の甲に山本さんに聞いたアドバイスを見せたりしてはしゃいでいた。そうこうしているうちにもう一人からも応援が。「森本くーん!!」ヨシキ君である。ヨシキ君は阪田さんから数々の伝説を聞いてる三重の天才的スーパーランナーである。怪我で長い期間走れていないが大きなカメラを片手に応援しに来てくれた。「いい顔しとる!いい笑顔や!!」とうれしい応援をしてくれてテンションがあがる。最強の二人から最高の声援を受けてここまでの疲れが一気に吹き飛ぶ。応援本当にありがとう。仲間の声援はなによりもうれしい瞬間だ。何度も走っている新城のコースだがペースを抑えているからか全くといっていいほど疲労感はない。林道も今までにないくらい快調に進む。だが棚山のエイドの手前、腕時計で20kmぐらいの地点で急に左足のハムストリングが攣った。「嘘だろ?まだ、64キロ中の20キロやで?」伸ばしても伸ばしても走りだそうとすると攣りそうになる。エイドの手前でマゴマゴしていたらエイドスタッフが心配して走ってきた。「こんな序盤に脚攣ってヤバいですよね?」笑わそうと思って言っているのにエイドスタッフは苦笑いである。エイドにあるてんこ盛りの塩をスプーン一杯食べて、さらに塩飴を舐めながら進むと脚の攣りはなんとか治った。そうこうしているうちに1周目が終わる。エイドでは望月さんと山本さんが迎えてくれた。2人とも「全然元気やん!しっかり休んで後半勝負やで!!」とのアドバイスを受ける。凄すぎる2人のアドバイスにさらに元気を頂く。装備の交換と補給を3分くらいでスムーズに終えて未知の世界の2周目に突入した。