Runningと読書の備忘ログ

ランニングと読書の記事を掲載します。

生き方 稲盛和夫

トレイルのレース前にこの本を読んで。「槍になる」を何度も思い出し、かなり走れたことを思い出しました。日本の古典になるでしょう。いい本です。

(抜粋)

・魂を磨くことがこの世に生きる意味。わずかでなりとも美しく崇高な魂を磨く。

昨日より今日。今日より明日。日々誠実に努力する。

・苦は魂を磨く修行のようなもの。労苦は己の人間性を鍛えるための絶好のチャンス。試練を「機会」と捉えることができる人、そういう人こそ、限られた人生を本当に自分のものにして生きていける。

・心は気高くもなれば卑しくもなる。魂も磨くことも曇らせることもできる。

・指針となるものは、理念や思想であり、また哲学である。

・人格=性格(生まれ持ったもの)+哲学(学び身に付けるもの)

・困ったり迷ったりしたら→人間として間違っていないか、根本の倫理や道徳に反していないか。

・精進とは、一生懸命働くこと、目の前の仕事に脇目もふらず打ち込むこと。

・労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性を作る効果がある。

・日々の精進を通じて厚みのある人間になる。

・1日1日を「ど真剣」に生きる。「ど」がつくほど真摯に、真剣に生きていく。仕事は仕事で「ど真剣」。副業も副業で「ど真剣」。遊びも「ど真剣」だから楽しい。

・人生・結果=考え方×熱意×能力

・心に描いたものが実現するいう「宇宙の法則」人生は心に描いた通りになる。強く思ったことが現象となって現れてくる。まずはこの宇宙の法則を心に刻みつける。つまり、夢は必ず実現できるし、良いことを思えばよいことが起き、良い人生になる。

・素晴らしい努力が素晴らしい結果を生み出す、唯一の方法。

・絶えず自分を律する。悪いことはしない。

・求めた物は必ず手に入る。求めるものを定めて手に入れる。手に入れるために一生懸命努力する。

・思うようにならない人生も実は自分が思っている人生。自分が選択している。すべては自分が選択した結果である。

寝ても覚めても強烈に思い続けれることが大切。切れば血の代わりに思いが出てくるまで思い続ける。

 

・常にカラーも見えるくらいの想像力を膨らませる。

・触れると切れてしまうほど、研ぎ澄まされた完璧なものを作る。

・諦めずやり通せば成功しかありえない。

・今日より明日、明日より明後日をよくするために、今、この瞬間を精一杯生きる。

・毎日のしなければならないことをいかに効率よく、楽しく、ゲーム感覚で取り組めるか。

・夢を語り、実現させていく。

・人生とはドラマであり、主人公は自分だ。主人公だけでなく監督、脚本、主演、すべて自分である。自分の人生ドラマをどのようにプロデュースするか、プロデューサーは俺だ!

・人生は1度きり。完璧なかっこいい人生ドラマを築き上げる。

・自分で勝手に燃え上がる自然性な人間になる。自分で勝手に燃える人間になるにはその取り掛かる事柄を好きになること。やらずに済まなくさせること。全力で打ち込めば大きな達成感と自信が生まれ、また次の目標へ挑戦する意欲湧く。その繰り返しで成長していく。

・好きでやれば、辛くもなければ、さほど疲れも感じない。実際にそれくらい好きにならなければ大きな成果は残せない。どんな分野も、成功する人は自分のやっていることに完全に惚れ込んでいる。とことん好きになってやりこめば人生は豊かになる。

・自分に打ち勝ち前に進め、人生は大きく変わる。

・好きになれなかったらまず目の前のことに一生懸命になる。一心不乱に打ち込んでみる。好きと打ち込むはコインの表と裏のようなもの。因果関係は循環している。

・問題があれば「根っこ」に目を向ける

・複雑に見える問題も分散すれば単純な問題になる。

・判断の基準は人間として正しいかどうか。正しい生き方は決して難しいことでない。小学生の時に親や教師から教えれられたごく当たり前の道徳心。嘘をつくな、正直であれ、人をだましてはいけない、欲張るな。そういうシンプルな規範にそうこと。

・5つの精進が大切

 1、誰にも負けない努力。人よりも1歩前へ

 2、謙虚にして驕らず

 3、反省ある日々を送る。日々の自分の行動や心の在り方を点検する。自省自戒して、常に改めるよう努める。

 4、生きていることに感謝する。

 5、感性的な悩みをしない。いつまでもクヨクヨしない。

・何事にも感謝することで失敗も糧にできる。困難があれば自分が成長できるチャンス。成長させてくれる機会に感謝し、幸運に恵まれたなら、なおさらありがたい。同じモノを得ても足りないとも十分とも感じることができる。感じ方は人それぞれ。不平不満の絶えない人がいる一方で、どんな時も心が満ち足りている人もいる。要は心の問題。感謝の心を持っていれば常に心は満たされる。

・「神様ごめん」と「なんまん、なんまん、ありがとう」この言葉を口癖にして反省と感謝を繰り返す。

・「怒り」「欲望」「愚痴」は三毒。人生を駄目にする。

・人間は「正剣」と「邪剣」を持ち合わせている。邪剣とは「濁った願望」。邪剣を抜いたときはことごとく上手くいかず失敗続きに終わる。

・趣味や遊びの楽しさは、仕事の充実があってこそ。心の底から遊びを楽しむために仕事も一生懸命頑張る。

・他者を思いやる満ちた心は人間力を高める。

・人間として悪しき行為を戒める。

・精進とは何事にも一生懸命努力すること。この努力とは「誰にも負けないくらいすること」を指す。苦難に負けず、耐え忍ぶ。耐えてさらに努力を重ねる。

・自分の人間性を向上させるためにどうすればいいか?難しいことはない。普段の暮らしの中で自分に与えられた役割。職場でも家事でも勉強であろうと粛々と、弛まざる継続する。それこそ人格研磨のための修行となる。

・家でも職場でも「してもらう側」から「してあげる側」に立場を180度変える。他人からしてもらう側にいる人は足りないことばかりに目がいってしまう。してあげる側に回れば周囲にいかに貢献しようかと考えれることができる。

・独身のときは自分の幸せのために物事を考えるのが普通。結婚して子供が生まれれば自然と意識は家族に向く。

・因果応報の法則―よいことをすればよい結果が出て、悪いことをすれば悪い結果がでる。

・善行を行っていても人生がうまくいかないのはそこに運命が絡んでくるから。ただ大事なのは運命の作用より因果応報の法則の方が若干強い。

・結果を焦るな。因果が応報するのには時間がかかる。因果の帳尻はきちんと合う。20年30年後、長いスパンで物事を見て、努力を継続する。

・一生懸命働くこと、感謝の心を忘れないこと、善き思い、正しい行いに努めること、素直な反省心でいつも心を律すること、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高めつづけること。すなわち当たり前のこと一生懸命行うことに、生きる意義があり、それが人間の「生き方」ではないか。

 

生き方

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