頭のよい子が育つシリーズ 四十万靖 他
数珠つなぎ的に辿り着いて読んだ本。この本の著者さんは色々な学校や家庭を取材していてその特徴を分かりやすく解説してくれて非常に読みやすい本になっています。この「頭のよい子が育つ~」シリーズが近所の図書館で何冊かあったので合わせて読みましたのでアウトプットしていきます。
(頭のよい子が育つ家・概要)
・家族と密接にコミュニケーションをとり、よく喋り、よく食べ、よく遊び、そしてよく勉強する、そんな「よい子」を育てるためのには「日本の古き良き家文化」を実践すべき。
・親の目に見えないところに隔離するのではなく、常に目の届く範囲でコミュニケーションをとる。個室を作ったとしてもドアを設けない。
・考える能力、説明する能力、コミュニケーション能力の基本、それは、やはり家族との濃密なコミュニケーションをとっているか否か。
(頭のよい子が育つ食卓・概要)
・朝の4時半に起きて、朝食とお弁当作り、簡単に夕食の仕込みまでしておく。そして、朝食は6時。中学生に上がるまでは8時にはベッドに着かせる。「早く寝るようにすると、お腹が空いて自然に早起きができるようになる」
・小学生の頃はお父さん、お母さんに認められたい気持ちが強くモチベーションになる。毎日、顔を合わせる食事の時間に子供のメッセージを受け取ることは「お父さんやお母さんがちゃんと見ていてくれている。もっとがんばろう」という気持ちに繋がる。食事時にどうしてもそろわない時はコーヒータイム、おやつタイムを設ける。毎日、顔を合わせることで状態の変化にも気付きやすい。
・やることをやってからでないと、遊びに出かけてはいけないルール。例えば「日記、勉強、ピアノ練習、お手伝いなどの5個の項目があって、すべて終わっていれば6時半まで、一つ終わっていなければ6時まで、二つ終わっていなければ5時半まで、という約束をする。→こうして自分で時間の使い方を考える習慣を身に付けさす。
・自室にお菓子等を持ち込ませると際限なく食べる危険がある。リビング等、親の目の届くところで飲食させる。また、食べ物のゴミは不衛生で掃除の手間も省けるので合理的でもある。
・時々、問題を出してあげて口頭で答えてもらう等、協力してあげることでコミュニケーションが深まり、安心感、一体感が生まれる。
・子育ては親に与えられたプレゼント。楽しまないと損。ただ、子どもは決して自分のものではない。社会の預かりものなのでしっかりと送り出す責任がある。
・小さいときから自分のことは自分で決める。やる。遊びの計画も受動的ではなく能動的にする。自分でやりたいことを見つけさせ、計画させ、付いていく。いいなりにさせない。
・食卓で繰り広げられる「人の話をちゃんと聞く、聞いたことを理解し、それに対しての自分の考えをまとめて相手に伝わるように言葉にする。(コミュニケーション能力)」この一連の流れが理解力、読解力、論理的思考力、表現力が鍛えられる。
(頭のよい子が育つ本棚・概要)
・リビングに「地図(地球儀)、辞書、図鑑を置く。
・絵や作文、工作等は写真やスキャンしてデジタルデータとしてPCに残しておく。
・まずは、大人が楽しむ。そうすることで子供が真似をする。
・読書の習慣はマンガやライトノベルからが導入でもよい。
・本の貸し出し冊数と成績は比例する。
・子供の作品は家に貼って家族で共有する。
・子供には本や運動で刺激を与えてあげる。
・テレビをぼんやり眺めるくらいなら、頭を使ってマンガを読んだ方が数倍マシ。親子で読めば、そこに会話も生まれる。
・読書は「過去を味方につける」行為。自分の脳と人の脳をくっつけた方が賢く使える。
・読書新聞や既読リスト(一言感想付き)を部屋に貼る等、モチベーションを高める工夫はいくらでもある。
(頭のよい子の家にはなぜホワイトボードがあるのか・概要)
・そもそも「子育て」とはなにか?
著者は「子供と一緒にもう一度夫婦が子供時代を楽しむこと」
・何度、言っても聞かないことは紙に書いて見やすい場所に貼っておく。
・夢を与え、強さを教えるのが父親の役割。
「わがままは男の罪、それを許さないのが女の罪」
・「キャッチボール」「相撲」「かけっこ」は父親を魅せることができる3種目。
・一番感慨深いのは子が親を超える時。
・子供が受験をはじめ何かを頑張るなら親も何か頑張る。目標に向かって家族で頑張る。ひとりにしない。一体感。
(あとがき)
・巻末に紹介された本は来るべきタイミングがきた時に読もうと思います。