Runningと読書の備忘ログ

ランニングと読書の記事を掲載します。

本日は、お日柄もよく 原田マハ

1か月弱の研修中に仲良くなった先輩から「結婚式のスピーチをするなら絶対におススメ!」と教えてもらって購入した本。この本を読む前に書いた下書きの原稿はほぼ書き直すことになりました。人前に立って話すことは今後も絶対にあるので読んでおいてよかったと思える本でした。

(抜粋)

スピーチの極意10箇条

①スピーチの目指すところを明確にすること。

⓶エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること。

③力を抜き、心静かに平常心で臨むこと。

④タイムキーパーを立てること。

⑤トップバッターとして登場するのは極力避けること。

⑥観衆が静かになるのを待って始めること。

⑦しっかりと前を向き、左右を向いて、会場全体を見渡しながら語りかけること。

⑧言葉はゆっくり、声は腹から出すこと。

⑨導入部は静かに、徐々に盛り上げ、感動的に締めくくること。

⑩最後まで、泣かないこと。

・紹介された自己紹介をもう一度は繰り返さない。

・同じフレーズはすごく魅力的な言葉だけ。

・フレーズの冒頭に「えー」とか「あー」とか付けるのは自信のない証拠。絶対にやってはならないスピーチの悪癖。

・褒める時は「優秀」とか「貢献」では抽象的。具体的な事例を盛り込む。

・「静」スピーチを始める時は心にこの文字を浮かべる。これが基本。スピーチに向かうときは、必要以上に力まない。威勢を張らない。人前に出るからと無理に目立たなくてもいい。心静かに力を抜き平常心で臨む。

 そして、檀上に立つ。まず5秒待つ。会場が静かになるのを。5秒で無理なら10秒。それでもダメなら15秒。15秒というのは結構長い。たいてい、観衆は15秒以内に静まる。だから檀上に上がってすぐに始めずに5秒間隔で静かになるのを待つ。

 スピーチの導入部分も、あくまで静かに始める。始め方は様々だが、「只今、紹介にあずかりました」とか「ひとことお祝い述べさせていただきます」のような、無駄な枕詞は極力避ける。いきなりエピソードから始めてもいい。結論を先に言ってもいい。とにかく、最初のフレーズがどんな風に観衆の耳に届くか。それでそのスピーチの印象が決まる。観衆を煽る激しい言葉や、あまりにも力強いフレーズは避ける。あくまでも、静かに、けれども心を打つ入口を作る。

 静かに、静かに初めて、中盤で徐々に盛り上げてい、最後に心をつかむ。最初の静かな一言と、最後の情感のこもったフレーズで、観衆の感動の振れ幅が決まる。

・家族。人生においてもっともシンプルで、頑丈で、日常的なもの。同時に複雑で壊れやすく、不可思議な側面を持っている。本人次第で大きくも小さくも、強くも弱くもなる。涙でよく見えない事も、笑いでいっぱいになることもあるでしょう。家族というのはひとりでは始めれない。ふたりが最小単位。どうやって育てるかは自分たち次第。穏やかで頑丈な家族。心安らぐ家族。笑顔でいっぱいの家族を作り上げる努力を二人で手を取り合って、たゆまずに続けてください。

・ゆっくり喋って5分。長すぎず短すぎず。十分な間も入れて。

・メモは「静」のみ。それぐらい練習しておく。

 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)